
Sailko · PD
ローマ郊外。モンテ・テスタッチョ
作品情報
ストーリー
1825年の暮れ、29歳のコローは初めてローマに着いた。持って歩いたのは小さな画布で、その場で数時間のうちに仕上げるのが彼のやり方だった。この一枚も横30センチ、縦16センチしかない。描かれたモンテ・テスタッチョは自然の丘ではない。古代ローマがオリーブ油を運んだ素焼きの壺を割って捨て続け、推定でおよそ5000万個分の破片が積み上がってできた人工の山で、高さは35メートルほどある。コローが見た19世紀のローマでは、その斜面に横穴の酒蔵が掘られ、市民が飲みに出かける場所になっていた。画面の左下には、1875年の遺作売立てのときに押されたコローの印が残っている。




