
Wassily Kandinsky · PD
ロマンティックな風景
作品情報
ストーリー
三人の騎手が濃い色のかたまりから飛び出し、右から左へ斜面を駆けおりていく。そのほかは急ぎ足でほのめかされるだけだ。丘の青い斜線、左右にそそり立つ二つの形、血のように赤い太陽、いくつかの色の染み。手前には急な薄茶色の岩が脅かすように立つが、騎手たちはその脇を駆け抜けていくらしい。すべてが軽い手つきで、広く残された白のなかに散らされている。カンディンスキーはこの1911年の絵を、インプレッションともインプロヴィゼーションとも呼ばなかった。20年近くのち、彼は手紙でこの絵に触れ、年を1910年と記憶違いしながら、来るべきロマン主義は深く、氷だけを感じて炎を感じない人はなおさら気の毒だ、と書いている。




