
Francisco de Zurbarán · PD
幼子イエスと共にいるパドヴァの聖アントニオ
作品情報
ストーリー
パドヴァの聖アントニオは1231年に没し、一年とたたないうちに列聖された。教会の歩みとしては異例の速さである。ここに見るような、幼子キリストを抱く姿が定着したのはずっと後のことで、スルバランがこの画布を描いた1635年から1650年のあいだには、スペインの信徒が思い浮かべる聖アントニオといえばこの姿だった。作品はおそらく、セビリャの西、ウエルバ県の小さな町マンサニーリャの教会か修道院のために描かれ、18世紀にもなお同地の個人の手もとにあった。その後セビリャの画商を経て、1958年にはボストンの収集家ラッセル・スターンズの所蔵となっていた。同じ年、スペインの国民教育省がプラド美術館のためにこれを買い戻し、ウエルバの村の教会のために描かれた絵は、マドリードで国の所有となった。




