聖バルバラ

Francisco Goya · PD

聖バルバラ


作品情報

アーティスト
フランシスコ・ゴヤ
制作年
1773
技法
油彩・キャンバス
種類
絵画
寸法
97.2 × 78.5 cm

ストーリー

これは若き日のゴヤ、1772年ごろの作である。まだ三十歳にもならず、故郷アラゴンで筆を執っていた時期で、マドリードの宮廷も、のちの「黒い絵」もはるか先の話だ。イタリア旅行から戻ったばかりで、その影響がはっきり見てとれる。聖バルバラは静かに、堂々と立ち、古代の彫像のように、手には殉教者の棕櫚を、頭には貴族の娘とされた伝説にちなむ冠をいただく。衣は厚く盛り上げた鮮やかな絵具で描かれている。右奥では、父が彼女を閉じ込めた塔が燃えている。三位一体への信仰のしるしとして、彼女が三つの窓を開けたあの塔である。制作年は美術館自身が、イタリアの写生帖に残る二枚の下絵から導き出した。1771年にイタリアから帰ったすぐあとの仕事ということになる。プラド美術館が持つゴヤのなかで、もっとも早い一点である。

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