
Giovanni Bellini · PD
荒野の聖フランチェスコ
作品情報
ストーリー
1470年代のヴェネツィアで、ジョヴァンニ・ベリーニは油彩の技法を吸収しつつあった。この絵は、聖フランチェスコがラ・ヴェルナ山の岩場で神と向き合う場面を描く。多くの絵では天から降る熾天使が聖痕を授けるが、ここにその姿はなく、代わりに岩も木も驢馬も、隅々まで澄んだ光に満たされている。裸足で洞窟の書斎から歩み出た聖人は、両手を広げて朝の光を全身で受けとめる。足もとに脱ぎ捨てられたサンダルや、書見台に置かれた頭蓋骨と聖書が、隠者の暮らしをそのまま伝える。




