
祈る幼き聖ジュヌヴィエーヴ
作品情報
ストーリー
いまパンテオンと呼ばれている建物は、1874年の時点ではまだ現役の教会で、パリの守護聖人ジュヌヴィエーヴに捧げられていました。その年、フランス政府は十数人の画家に内部の装飾を依頼し、ピュヴィス・ド・シャヴァンヌには聖女の少女時代が割り当てられます。この縦長の油彩は、1877年ごろに仕上がった高さ数メートルの壁画のための習作のひとつです。場面はごく単純で、羊のあいだにひざまずいて祈る少女と、その背後で驚いて見つめるガリア人が数人だけ。ほとんど超自然的な存在を、ただ見ているだけの農民たちのそばに置きたい、と画家自身が語っていた対比です。注文から11年後、建物はまた世俗の記念堂に戻り、聖女の生涯は壁に残りました。




