聖ヒエロニムス

聖ヒエロニムス


作品情報

アーティスト
トロフィーム・ビゴ
制作年
1630
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
105 × 138 cm

ストーリー

美術館はこの絵を、ろうそくの炎ひとつがさまざまな表面に与える効果を観察した妙技として読んでいます。くしゃくしゃの紙と老聖人のふんわりした白いひげは光を正面から受け、開いた本は逆光で黒く浮かび、机の上の頭蓋骨は影の中にかろうじて見えるだけです。本の縁にかけた指からは、赤みを帯びた光が透けています。1740年ごろのバルベリーニ宮の財産目録は、この絵を当主の謁見の間にある「ろうそくの光で書く聖ヒエロニムス」として記録し、作者を「フランドル人ゲラルド殿」としていました。ローマで「夜のゲラルド」と呼ばれ、1620年に帰国するまでろうそくの光の絵を流行させたオランダの画家ヘラルト・ファン・ホントホルストのことです。1625年から1635年ごろに描かれたこの絵の作者は、今も議論の的です。美術館はトロフィーム・ビゴの名で登録していますが、自らの作品解説では、いわゆる「ろうそくの画家」の最良の作のひとつとしています。この画家をビゴと同一視する研究者もいれば、別人と見る研究者もいます。よく似た作品がオタワのカナダ国立美術館にあります。

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