洗礼者聖ヨハネ

洗礼者聖ヨハネ


作品情報

制作年
1472
技法
テンペラ
寸法
112 × 55 cm

ストーリー

洗礼者ヨハネの背後にある柱の、柱頭のあたりを見てください。そこから棒が突き出て、輪をいくつも通し、赤い珊瑚の枝と水晶の玉を吊り下げています。その棒は画面の端から外へ出ていきます。本来そこで切れるはずのものではありませんでした。コッサは1470年代のはじめ、ボローニャのサン・ペトロニオ聖堂の礼拝堂を飾る祭壇画の右側の板として、この人物像を描きました。珊瑚の連なりは隣の板へ続いていたのです。その隣の板が、今ロンドンのナショナル・ギャラリーにある聖ヴィンチェンツォ・フェッレーリです。北イタリアでは珊瑚を子どもの厄よけとして身近に吊るす習わしがあり、祭壇画の中に張り渡されるのも同じ理由でした。周囲の岩山はすべて絵空事で、石の弧や尖塔が連なり、聖人の足もとにはトカゲが一匹、手には荒野で叫ぶ者の声だと記した巻物があります。

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