
Titian · PD
洗礼者聖ヨハネ
作品情報
ストーリー
1540年ごろ、ティツィアーノは絵画の頂点にあり、この「洗礼者ヨハネ」には彼が中部イタリアの美術から吸収したものが表れている。伝統的には、洗礼者ヨハネは断食でやせ細った隠者として描かれることが多い。ところがティツィアーノは、たくましく直立した説教者として彼を描く。筋肉質の体を古代ローマ皇帝像のような雄弁な姿勢に置き、腕を高く上げて言葉を発している。足もとには子羊が横たわり、手には十字の杖を握り、背後にはキリストが洗礼を受けたヨルダン川の風景が広がる。この作品は、今は失われたヴェネツィアのサンタ・マリア・マッジョーレ聖堂の、聖ヨハネの祭壇を飾っていた。早くも1557年、文人ロドヴィコ・ドルチェは、これほど美しいものは見たことがないと記している。作品は1807年にアカデミア美術館へ移された。




