
聖プラクセディス
作品情報
ストーリー
聖プラクセディスは初期教会のローマの女性で、言い伝えによれば殉教者たちの血を集め、その亡骸を葬ったという。フィケレッリは彼女がひざまずき、血のしみ込んだ海綿を器の上で絞る姿を描き、かたわらには切り落とされた首が置かれている。彼は17世紀半ばのフィレンツェの画家で、穏やかで急がない画風から、憩う者を意味する「イル・リポーゾ」と呼ばれた。この構図は彼の死後ずっとたってから思いがけず有名になった。「Meer 1655」と署名されたほぼ同一の作品が現れ、一部の研究者がそれを若きヨハネス・フェルメールの手に帰そうとしたからである。この若いオランダ人が本当にこのフィレンツェの聖女を写したのかは、今なお議論が続く。確かなのは、その構図の考案がフィケレッリのものだということだ。