
Paolo Veronese · PD
聖フィリポと小ヤコブ
作品情報
ストーリー
十二使徒のなかでも、この二人はさほど名の知られた聖人ではなく、ここで並んでいるのには理由がある。西方の古い暦では、フィリポと小ヤコブは同じ祝日を分け合っていた。二人の聖遺物が、使徒たちに捧げられたローマの一つの教会にともに納められていたからで、そのため画家たちは二人を対にして描くようになった。パオロ・ヴェロネーゼがこの祭壇画を手がけたのは1560年代、彼がヴェネツィアで最も引く手あまたの画家の一人だった頃で、絹や犬や大理石であふれる巨大な饗宴の場面でとりわけ知られていた。ところがここでは、登場人物は立つ二人の男に絞り込まれている。伝統では、小ヤコブには、それで打ち殺されたと伝えられる重い縮絨用の棍棒が添えられる。ダブリンの美術館はこの絵をその十年のうちとしか年代づけておらず、確かな制作年はいまも定まっていない。




