
聖ウルスラと聖カタリナ
作品情報
ストーリー
この絵と近くに並ぶ「聖ゲオルク」は、かつて両面に描かれた一枚の板だった。ザルツブルクの聖ペーター修道院の祭壇翼で、外側に竜との戦い、内側にこの二人の聖女が描かれていた。のちに板は二つの絵に分けられたが、どちらも今なお縦およそ97センチ、横72センチほどある。こちらの面の絵具層は、その後さらに板から画布へ移された。
ウルスラが持つ矢は、伝説でケルンにおいて彼女の命を奪った武器で、もう一方の手には金の冠を散らした赤い旗の竿を握る。カタリナは開いた本を手にし、足もとには処刑に用いられた剣と、拷問にかけられようとしたとき砕けた刃付きの車輪が置かれている。ピンクの衣の裾の下には、冠と赤いターバンをつけた男が押さえつけられている。彼女に死を命じた皇帝マクセンティウスである。

