
Leonardo da Vinci, Sala delle Asse, 1498. Wikimedia Commons. · PD
サーラ・デッレ・アッセ
作品情報
ストーリー
1498年、ミラノの領主ルドヴィーコ・スフォルツァは、城の北東の塔にあるこの広間の装飾をレオナルドに委ねた。レオナルドは天井を桑の木の茂みに変えた。枝が絡み合って緑の丸天井をつくり、その間を金色の縄の結び目が縫っている。桑を選んだのには理由がある。桑はイタリア語でモーロといい、それはルドヴィーコの通称「イル・モーロ」に重なる。当時ミラノの富を支えた絹産業も、桑の栽培に基づいていた。しかしレオナルドはこの部屋を完成できなかった。1499年にフランス軍が進駐しルドヴィーコが失脚すると、彼は急いでミラノを去る。後世の塗り重ねの下から色の痕跡が再発見されたのは1893年のことで、北の壁には岩と根を描いた単色の下絵が現れた。




