
Vincent van Gogh, Self-Portrait With a Bandaged Ear, 1889. Wikimedia Commons. · PD
包帯をした自画像
作品情報
ストーリー
1888年12月23日の夜、南フランスのアルルで、フィンセント・ファン・ゴッホは自らの左耳の一部を切り落とした。ともに暮らしていた画家ゴーギャンと激しく対立した末の出来事だった。病院で手当てを受け、いったん家に戻った彼は、1889年の年が明けてまもなく、この自画像を描き始める。耳にはまだ包帯を巻いたまま、防寒の帽子をかぶり、冬のアルルの寒さのなかで自分の顔と向き合っている。心を病んだあと最初に手がけた絵の一つが、ほかの誰でもない自分自身の肖像だった。よく似た構図の自画像を、彼はこの時期にもう一点残している。




