
Élisabeth Louise Vigée Le Brun · PD
娘ジュリーとの自画像
作品情報
ストーリー
ヴィジェ・ルブランは、九歳の娘ジュリーを抱き寄せる姿で自らを描いた。ラファエロを思わせる三角形の構図で、母娘はともに当時流行の古代風の衣をまとっている。だが、その年は1789年だった。彼女はマリー・アントワネットお気に入りの肖像画家で、王妃を何十回も描いていた。10月5日から6日にかけての夜、群衆がヴェルサイユへ押し寄せるなか、彼女はこの娘を連れてパリを逃れた。イタリア、ウィーン、サンクトペテルブルクへと続く亡命の始まりである。フランスの地を再び踏むのは、十二年ののちだった。




