
Francisco Goya · PD
サバサ・ガルシア夫人
作品情報
ストーリー
ゴヤにとってよい歳月でした。カルロス4世の宮廷首席画家に任じられてから、1808年のナポレオン侵攻までのあいだ、彼は余裕のなかで働き、最良の肖像のいくつかを描きます。この一枚もそうです。描かれているのはサバサ・ガルシア、外務大臣エバリスト・ペレス・デ・カストロの姪です。ゴヤがその大臣を描いていたところへ、おそらくは作り話めいた逸話によれば、この若い女性が現れ、画家は心を奪われて彼女も描かせてほしいと願い出た、と伝えられます。ここでは背景をいっさい省き、マンティーリャを数筆の軽い筆致で示して、布の透けるさまをかすかに匂わせるだけです。伯父については、のちに長い政治家の道を歩み、スペインの政府を率いることになったと知られています。姪の肖像は今、ワシントンのナショナル・ギャラリーに収められています。




