子供たちをわたしのところに来させなさい

子供たちをわたしのところに来させなさい


作品情報

アーティスト
ニコラ・トゥルニエ
制作年
1618
技法
油彩・キャンバス
種類
絵画
寸法
125 × 167 cm

ストーリー

題名はラテン語で、『マルコによる福音書』から取られている。人々が子供たちをイエスのもとに連れて来ると、弟子たちは追い返そうとした。イエスは彼らに言った。「子供たちをわたしのところに来させなさい」。絵画ではきわめて珍しい主題で、ほかに重要な作例としては、2012年にローマのサン・カルロ・アル・コルソ聖堂の聖具室で確認されたアルテミジア・ジェンティレスキの作品がある。

ニコラ・トゥルニエは場面を三つのまとまりで組み立てた。左では、たっぷりした金色のマントの若い女性が子をひとり抱き、もうひとりの手を引いている。その子は手前で勢いよくキリストのほうへ身を乗り出す。中央の赤い衣のキリストは子供たちに迎え入れるしぐさを向け、右ではふたりの年老いた使徒が激しく言い合っている。

1806年ごろのコルシーニ家の目録は、この絵をカラヴァッジョの真筆としていた。1935年に美術史家ロベルト・ロンギがトゥルニエの作と見抜き、初期の異論がひとつあったほかは、その説が保たれている。ロンギがとくに賞賛したのは子連れの女性で、こちらを見つめる金髪の子には、農民の暮らしを描いたフランスのル・ナン兄弟を思わせる素朴な落ち着きを感じ取った。

制作年はまだ定まっていない。美術館は1618年ごろとし、ローマでトゥルニエの名が記された最初の文書より一年早いことになるが、ほかの目録は1620年代半ばに置いている。

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