
John Singer Sargent · PD
「アトラスとヘスペリデス」のためのスケッチ
作品情報
ストーリー
1948年、美術館の壁画のためにサージェントのいちばんのモデルを務めたボストンのエレベーター係トーマス・マッケラーは、画家について資料を集めていた研究者の質問に答えました。ある人物像について、彼はこう書いています。「世界を肩に担ぐアトラス、あれは頭以外は私の体だった」。ここにあるのがその体で、大階段のわきの天井に掛ける円形の絵のために、1922年から1924年にかけて鉛筆の下描きの上に油彩で練られたものです。アトラスは天空の重みを負ってひざまずき、頭はその下に押し込まれて、ほとんど見えません。まわりには、世界の西の果てで黄金のりんごの園を守っていたニンフ、ヘスペリデスが横たわり、みな眠っています。背後では、二本の柱のあいだに太陽が沈んでいきます。このときマッケラーは30代の初めで、ボストンのサージェントのアトリエでこのポーズをとりました。直径およそ三メートルの完成作は、1925年に取り付けられました。




