
プラーター公園の春
作品情報
ストーリー
審査員は当初、この絵を展覧会から外そうとしました。画家ハンス・マカルトが口添えをして、ようやく1882年にウィーンのキュンストラーハウスで開かれた国際美術展に並ぶことになったのです。描かれているのは、かつて皇帝の狩猟地で、やがてウィーン市民の大きな公園となったドナウ河畔のプラーターです。木々は芽吹きはじめたばかり。浅い小川では子どもたちが水に入って遊び、奥には緑色の小さな橋が架かっています。小道では、日傘を差した婦人が女の子を連れて歩いています。ブラウはふだん、画材を積んだ手押し車を押して森や野原を歩き、屋外で描いていました。けれども高さ二メートル余り、幅三メートル近いこの大作は、プラーターのなかにあった彼女のアトリエで仕上げられました。1883年には、パリのサロンで選外佳作に選ばれています。

