
Probably Giovanni Bellini · PD
聖アウグスティヌス
作品情報
ストーリー
1470年ごろ、ジョヴァンニ・ベッリーニは、ようやく輪郭をやわらげはじめたヴェネツィアの第一人者だった。義兄アンドレア・マンテーニャは、石に刻んだように襞の一つ一つが硬い、彫刻めいた線をこの一家に教え込んでいた。その線を、ベッリーニはこの数年のあいだ、静かにゆるめ、より暖かな光とふくらみのある形へと向かわせていた。油彩がこの都市に本当に根づくのは、その数年あとのことだ。この縦長で細い板に描かれた聖アウグスティヌスは、初期教会の偉大な師の一人で、ここでは司教の装いで立っている。もともと一枚で見せるためのものではない。この形の板は祭壇画の脇を固める翼で、中央の聖母を囲む聖人たちの列をなしていた。のちにばらばらにされ、散り散りになった。アウグスティヌスは今、ともに描かれた隣人たちを欠いたまま、ルーヴルで自分の場所を保っている。




