
デキウス帝の前の聖ラウレンティウス
作品情報
ストーリー
『黄金伝説』によれば、ローマの助祭ラウレンティウスは教会の財産を預かっていました。皇帝デキウスがその宝を差し出せと命じると、彼は三日の猶予を求め、貧しい人々や足の不自由な人、目の見えない人を集めて、これこそが教会の宝だと示したといいます。この板絵で聖人は赤い助祭服をまとい、杖をついた老人とその後ろの人々を手で指しています。大理石の玉座に座る皇帝は、冠をのせたターバンを巻いています。パネルはもともと、南ティロルのプスタータール地方にあるザンクト・ローレンツェン教区教会の主祭壇の一部でした。聖ラウレンティウスに捧げられたこの教会の祭壇は1465年頃の作で、記録に残るミヒャエル・パッハー最初の祭壇画です。パッハーはローマの宮廷を自分の時代の服装で描きました。皇帝が段にのせた、先の長くとがった靴も当時の流行です。




