
五つのアンズのある静物
作品情報
ストーリー
20世紀の大半、この小さな画布はミッデルブルフのある一家のもとにあった。コールテ自身が制作していた、ゼーラント州の町である。美術館によれば、これを手に入れたのはおそらく、1907年にハーグへ移ったミッデルブルフの建築家ヤン・アドリアーン・フレデリクスだ。その後、絵は息子のヨハン・ウィレム・フレデリクスに受け継がれた。法律家で収集家でもあり、オランダの銀器について全四巻の研究書を著した人物で、1962年に亡くなるまで手もとに置いた。2006年、絵は匿名の寄贈によってマウリッツハイス美術館に入った。高さはわずか30センチ。左に四つのアンズが寄り集まり、五つ目は少し離れて置かれ、そのあいだにアンズの木の葉のついた小枝がある。コールテは縮れた葉の縁を、白い小さな筆触でとらえた。石の台は二つのブロックでできていて、継ぎ目は中央のやや右を縦に走り、署名と1704年の年記はその下の中央にある。

