
万暦花瓶の花の静物
作品情報
ストーリー
1603年、オランダ東インド会社の船がシンガポール沖でポルトガルのキャラック船サンタ・カタリナ号を拿捕した。積み荷には大量の中国の青花磁器が含まれ、翌1604年にアムステルダムで競売にかけられた。オランダ人はこうした器をクラーク磁器と呼ぶようになる。その名は、磁器を運んだキャラック船に由来するというのが通説だ。この花束を生けた青と白の花瓶も中国製で、万暦帝の時代のもの。アンブロシウス・ボスハールトが1619年とこの絵に記したとき、万暦帝はまだ在位していた。画家は花瓶の首に金色の帯を描いている。その上にはチューリップ、バラ、スイセンが伸び、端には蝶がとまる。石の台にはカーネーションとシクラメンが置かれている。絵は銅板に描かれ、美術館では「芸術と驚異の部屋」をテーマにした展示室に掛けられている。

