
Alexej von Jawlensky · PD
果物のある静物
作品情報
ストーリー
1910年ごろ、ヤウレンスキーは一連の静物画を描いた。レンバッハハウスはこれを第一次世界大戦前の彼の最良の仕事のひとつに数えていて、この絵もそのなかの一点である。そしてそれは、ほとんど最後の静物画でもあった。1911年からは人間の顔が彼の仕事の中心に座り、静物に戻ってくるのは晩年になってからだ。青みがかった灰色の面の上に、リンゴといくつかの器、様式化された花の濃い青の指のような形が置かれ、細い水平の線が、その卓をさらに濃い青緑の背景から切り分けている。筆づかいは重く、腕の力がそのまま伝わってくるようだ。ヤウレンスキーはこの時期の静物について、色と形によって自分の内で震えているものを表そうと懸命で、物そのものは目当てではなかったと語っている。レンバッハハウスはこの絵を、ガブリエーレ・ミュンターの灰色の静物と並べて、彼の静物が当時の彼女にとってどれほど大きな手がかりだったかを示している。




