
Frans Snyders · PD
果物、万暦の磁器、リスのある静物
作品情報
ストーリー
右下に署名と年記があり、「フランス・スネイデルス作 1616年」と読めます。このため、この絵は彼の初期静物画の年代を決める手がかりの一つになっています。支持体は画布でも板でもなく銅板です。表面がなめらかで細部をよく保つ素材ですが、横幅84センチというのは銅板としては大きなものです。
題名にある青と白の鉢は万暦年間の中国磁器で、スネイデルスがこれを描いたとき、その名の由来となった万暦帝はまだ北京で帝位にありました。つまりこの食卓の器は骨董ではなく、同時代の品だったのです。そこに果物とリスが添えられています。
絵の来歴はドイツのシャウムブルク=リッペ侯家のコレクションから始まります。1929年にブリュッセルで競売にかけられ、ルツェルンとベルギーのコレクションを経て、1970年にロンドンの画商エドワード・スピールマンがヴァージニア州アーリントンの収集家ロバート・H・スミスに売りました。スミスは1993年にこれを美術館に売却しています。




