
ヨセフ物語:盗まれた杯の発見
作品情報
ストーリー
二度目に兄弟を帰らせるとき、ヨセフは自分の杯を末っ子ベニヤミンの袋にひそかに入れさせ、それから家令に後を追わせた。バッキアッカは、田舎道で足止めされた隊商を描いている。青い服の子どもベニヤミンは灰色のロバにまたがり、右下ではひげの男が荷の中から金色の杯を取り出していて、そばには数枚の硬貨がある。兄弟たちがまわりに押し寄せ、老人が肩をつかまれ、少年がひとり空を見上げている。衣装は聖書の世界とはほとんど縁がなく、羽根飾りのターバン、切れ込みの入ったタイツ、つば広の麦わら帽子が並ぶ。こうした空想的な装いを、フィレンツェの画家たちは北方の版画から取り入れた。ボルゲーゼ美術館には、杯の捜索そのものを描いた対の板絵も所蔵されており、何人かの人物は両方の場面に登場する。




