
Paul Gauguin, Study of a Nude, 1879. Wikimedia Commons. · PD
裸婦習作
作品情報
ストーリー
ゴーギャンがこの裸婦習作、通称《縫い物をするシュザンヌ》を描いたのは1880年、まだ株式仲買人として働きながら余暇に絵を描いていた頃でした。うつむいて針を運ぶ裸の女性を、飾り気なく、ありのままの体つきで捉えています。理想化された美とは無縁のこの率直さに、批評家ユイスマンスは翌年の展覧会で強く心を打たれ、「現代の画家が本物の裸婦を描いた」と絶賛しました。まだアマチュアだったゴーギャンにとって、これは自分の道を見定める転機となる一枚でした。数年後には彼は職を捨て、画業に生涯を賭けることになります。現在はコペンハーゲンのニュー・カールスベルグ美術館に収められています。




