
Pieter Brueghel the Younger · PD
夏
作品情報
ストーリー
ピーテル・ブリューゲル(子)は、名高い父ピーテル・ブリューゲル(父)が世を去ったとき、まだ五歳ほどの幼子だった。父の絵をじかに学ぶ機会はほとんどなかったが、成長した彼はアントウェルペンで大きな工房を構え、父が生み出した構図を下絵や版画をもとに数多く描き直して人気を集めた。この《夏》もそうした連作の一枚で、四季や12か月の移ろいを農民の暮らしとして描く伝統に連なる。麦を刈り、束ね、木陰で食事をとる人々が、真夏の労働の一日として並べられている。父の発案した図像が、こうして息子の工房を通じて広く世に行き渡っていった。


