
揺れる踊り子(緑の踊り子)
作品情報
ストーリー
舞台を斜め上から見下ろすこの視点は、高い位置にある側面のボックス席からの眺めです。全身が描かれているのは、緑のチュチュで素早く回る踊り子ひとりだけ。ほかの踊り子たちは紙の端で断ち切られ、その先は見る人の想像に任されています。
ティッセン=ボルネミッサ美術館は、主役を画面の中心から外すこうした構図を、日本の浮世絵と写真の影響によるものと説明しています。1870年代のパリでは、画家たちのあいだで浮世絵が熱心に集められていました。素早い動きは、パステルとグワッシュの速い筆致でとらえられています。
この作品の最初期の持ち主の一人が、ドガを心から崇拝していたイギリスの画家ウォルター・シッカートです。1886年の春から、ロンドンの自宅でいちばん目立つ場所に飾っていました。「緑の踊り子」というもう一つの題名をつけたのもシッカートで、ドガ本人の提案だった可能性もあるといわれています。





