
Filippino Lippi · PD
東方三博士の礼拝
作品情報
ストーリー
1480年ごろ、20代前半のフィリッピーノ・リッピがまだボッティチェッリの工房にいたころの作とされる、彼のもっとも早い時期の板絵である。聖母は崩れた壁の上に腰かけ、行列を連れて着いた三人の王に幼子を差し出している。ただしロンドンに残るのは、もっと大きな絵の傷んだ一部で、個人蔵の模写から、もとは聖母の両脇に二人の天使がいたらしいと考えられている。注文したのはフィレンツェの裕福な商人フランチェスコ・デル・プリエーゼで、その遺言書にリッピの東方三博士の絵への言及がある。置かれていたのは、フィレンツェ北西の丘の村ソンマイアにある一族の礼拝堂だった。背景の岩場には、マグダラのマリア、クレルヴォーのベルナルドゥス、ヒエロニムス、アウグスティヌス、少年トビアを連れた大天使ラファエルと、この物語には出てこない人物が小さく描き込まれている。




