羊飼いの礼拝

羊飼いの礼拝


作品情報

制作年
1515
技法
油彩

ストーリー

この板を裏返すと、背面にもう一枚の絵が現れる。聖ラウレンティウスと聖カタリナが並んで立つ姿だ。表にはキリスト降誕の夜が描かれ、羊飼いたちが生まれたばかりの幼子を囲んでひしめき合う。両面に描かれた板は、そもそも壁に平らに掛けるためのものではない。自立して置かれ、おそらくは開閉できる翼のような扉で、閉じれば信者は二人の聖人を、開けば降誕の場面を目にした。ヤコプ・コルネリス・ファン・オーストサーネンがこれを描いたのは1515年ごろのアムステルダムで、細部まで緻密で人物のひしめく古いネーデルラントの手法をなお守っていた。若い画家たちがすでにイタリアへ目を向け始めていた頃のことだ。バーゼルへ渡ったのはずっと後年、地元の収集家ルイーズ・バッハオーフェン=ブルクハルトの蒐集品とともにであり、彼女の絵画はバーゼル美術館の古典絵画のコレクションを大きく形づくった。

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