
ゲツセマネの祈り
作品情報
ストーリー
福音書によれば、捕らえられる前の夜、キリストはゲツセマネの園で「この杯をわたしから過ぎ去らせてください」と祈り、そのあいだ三人の弟子は眠っていました。フェラーラの画家ベンヴェヌート・ティージ、通称ガローファロは、1524〜1526年頃にこの場面を描き、その杯を目に見える形にしました。夜空の光の輪のなかに十字架を抱えた天使が現れ、十字架からほとばしる血が聖杯に注がれています。下では、弟子たちが外套にくるまり、小川のそばで眠りこんでいます。キリストの背後の闇からは、ユダがもう兵士たちを連れて来ていて、羽根飾りのついた兜が光を受けています。遠くには、淡い空の下にエルサレムの塔が見えます。もとは板に描かれ、のちにカンヴァスに移されました。1860年、ナショナル・ギャラリー館長チャールズ・イーストレイクが購入しています。




