
Rembrandt, The Archangel Leaves Tobias and his Family, 1637. Wikimedia Commons. · PD
トビアスとその家族のもとを去る大天使
作品情報
ストーリー
1637年、アムステルダムで成功の絶頂にあったレンブラントが描いたのは、旧約聖書外典『トビト書』の一場面でした。彼が生涯くり返し取り上げた物語です。若者トビアスは、借金を取り立て、盲目の父の目を治すために旅に出て、道中ずっと親切な同行者に助けられます。別れぎわ、その同行者がついに正体を明かす。大天使ラファエルです。使命を終えた天使は、こちらに背を向けたまま、すでに宙へと昇っていきます。家族は地に伏し、父はひれ伏し、トビアスは呆然と見上げる。天使はなかば光に溶けて場を去ろうとしています。描かれたのは横幅わずか六十センチほどの小さな樫の板で、いまはパリのルーヴル美術館にあります。




