
Thomas Cole · PD
建築家の夢
作品情報
ストーリー
1840年のアメリカでは、銀行も教会も議事堂も、古代ギリシアやローマの神殿を真似た列柱で建てられていた。ニューヨークの建築家タウンは、そんな時代の人物として、風景画家トマス・コールに古代アテネの景色を注文した。ところがコールが描いたのは、それをはるかに超えるものだった。巨大な円柱の上に建築家が寝そべり、その眼下に人類の建築史そのものが広がっている。エジプトの神殿、ギリシアの列柱、ローマの水道橋、そしてゴシックの大聖堂が、朝と夜を分けるように左右に並ぶ。タウンはこの絵を「建築的にすぎる」として受け取りを拒んだ。手紙のやり取りの末、コールは絵を自分の手元に引き取り、代わりにもっと穏当な風景画を描くことで話をつけた。作品が画家の死をへてトレド美術館に収められたのは、1949年のことだった。




