
Eugène Louis Boudin · PD
浜辺
作品情報
ストーリー
1863年、ノルマンディー海岸のトゥルーヴィルに鉄道が通った。翌年の夏には、パリから来た客で砂浜が埋まっている。オンフルールに生まれ、ル・アーヴルの海辺で育ったブーダンは、漁船から目を移して、この行楽客を描きはじめた。クリノリンを広げて腰かける女性たちの列、黒い上着の男たち、みな舞台でも見るように海のほうを向いている。本人も割り切っていたところがある。1863年の手紙に、砂浜の小さな婦人たちはよく売れる、あれは金鉱だと言う人もいる、と書いた。1864年からは毎年夏をこの海岸で過ごした。この板絵は高さ30センチほどの小さなもので、こうした習作には日付と時刻、風向きを書きつけるのが彼の癖だった。




