
Jean-Baptiste Camille Corot · CC-BY-SA-4.0
ドゥエーの鐘楼
作品情報
ストーリー
白い馬が荷車を引き、男女が立ち止まって話している。狭い通りの先にはドゥエーの町のゴシック様式の鐘楼がそびえ、淡い曇り空の下で時計の文字盤がかろうじて読み取れる。コローがこの眺めを描いたのは1871年の4月から5月にかけてで、74歳の画家は友人アルフレッド・ロボーの家に身を寄せていた。署名は左下にある。
同じ頃、パリはコミューンの支配下にあり、5月末には政府軍が一週間の市街戦の末に首都を奪い返した。画面にその気配はほとんどない。
絵はロボーの手元に残った。長年コローの作品を調べ、作品目録のための記録を続けた人物である。画家の死から三年後の1878年にはパリ万国博覧会に出品され、1907年、ロボーのコレクションの売り立てでフランス国家が買い上げた。




