
Jacopo Tintoretto · PD
洗礼者ヨハネの誕生
作品情報
ストーリー
1550年ごろ、豊かで人口の多いヴェネツィアで、若いティントレットは聖なる誕生を、まるで町のありふれた家庭の光景のように描いた。洗礼者ヨハネの母エリザベトは、出産を終えて画面の奥で身を休め、揺りかごのまわりでは女たちが立ち働く。一人は生まれたばかりの子に乳をふくませ、ほかの者は布や水を運ぶ。床の鶏や猫が、この聖なる出来事を裕福な家の日常へと引き寄せる。カーテンや衣の暖かい赤が、冷たい青や緑とぶつかり合う。この対比を、ティントレットはごく若いうちから巧みに操っていた。絵は1772年、パリのティエール男爵の収集品とともにエルミタージュ美術館に入った。




