
Titian · PD
ブラーヴォ
作品情報
ストーリー
16世紀のヴェネツィアで、金で雇われた用心棒や刺客は「ブラーヴォ」と呼ばれた。この小さく暗い絵の題はそこから来ている。黒い背景の前に、二人の男が身を寄せ合う。奥の男は肩越しに振り返る。手前の男がその腕を強くつかみ、引き寄せたからだ。何が起きているのかは、今も定まっていない。逮捕なのか、襲撃なのか、あるいは古代の喜劇の一場面なのか。作者についても意見が分かれる。長くティツィアーノの作とされてきたが、パルマ・イル・ヴェッキオやジョルジョーネを推す研究者もいる。頭を寄せ合う半身像は当時のヴェネツィアでよく描かれ、登場人物の名は多くの場合わからないままだ。つかみかかる男の腰では、剣がわずかに闇に光っている。




