
Francisco Goya · PD
陶器売り
作品情報
ストーリー
1779年、ゴヤはまだサンタ・バルバラ王立タペストリー工房に仕える若い画家で、この大きな画布はそのまま壁に掛けるためのものではなかった。これは原寸大の下絵で、織工たちが一筋ずつ写し取ってタペストリーに仕立てる手本だった。出来上がった綴織はエル・パルド宮殿のアストゥリアス公夫妻の寝室を飾る予定で、そのためゴヤは親しみやすいマドリードの街角を選んだ。バレンシアの陶器売りが器を地面に広げ、女たちがそれをのぞき込む。背後には貴婦人を乗せた瀟洒な馬車が通り過ぎる。地面に並ぶ質素な品と、奥をすべっていく贅沢との対比は、この時期のゴヤの多くの場面を貫いている。彼が陰鬱な作風へ転じるより何年も前のことだ。




