キリストの磔刑

キリストの磔刑


作品情報

制作年
1475
技法
テンペラ
寸法
83.5 × 59 cm

ストーリー

十字架の上に、首の長い白い鳥がいて、自分の胸をつついて雛に血を与えています。美術館の解説はこれをコウノトリと呼びますが、ふつうこの図像はペリカンで、キリストの犠牲を示す西方ラテン世界の印です。ビザンティンの約束事に沿って組まれた金地の板絵に、その鳥が入っている。そこに制作地が出ています。パヴィアスが仕事をしていたのはクレタ島のカンディアでした。1453年のコンスタンティノープル陥落のあと、ヴェネツィア領のこの島はギリシャ絵画の中心地となり、その工房にはイタリア風の物語叙述が入ってきます。だからこの画面は、正教の磔刑図には珍しく込み合っています。十字架の下で衣をくじ引きする兵士たち、異国風の帽子をかぶった見物人、馬、左下でよみがえる死者たち、そしてエルサレムの聖墳墓教会を思わせる角の立った建物。クレタの画家たちはこの構成を何世代も受け継ぎ、そのなかにはゲオルギオス・クロンザスもいます。

アプリには数千の物語。