
聖母の死
作品情報
ストーリー
闇を破って天使たちが姿を現し、両手を組んで横たわる聖母がそれを見上げている。使徒たちは寝台を取り囲む。これはローマのサンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂のために描かれた大作「聖母の死」の油彩スケッチで、構図を決めるための試し描きである。1657年頃、教皇アレクサンデル7世は貴族サルヴィアーティ公の強い働きかけを受け、聖堂の八角形の交差部の高い位置に掛ける絵をジョヴァンニ・マリア・モランディに任せた。教皇は1656年から、ピエトロ・ダ・コルトーナにこのナヴォーナ広場近くの小さな聖堂の曲面ファサードと前の小広場を造らせていた。スケッチはサルヴィアーティ家に残り、やがて相続によってボルゲーゼ家に渡った。1833年の目録ではローマの大画家カルロ・マラッタの作とされていた。モランディはまさにその様式に倣っていたのである。本来の作者名が戻されたのは1893年のことだった。