
J. M. W. Turner · PD
大洪水
作品情報
ストーリー
1802年、アミアンの和約で英仏の戦争が一時止まると、ターナーはすぐ海を渡った。ルーヴルにはナポレオンが各地から運ばせた絵が集められていて、彼はそこでプッサンの《冬 大洪水》の前に立ち、手帳に長い批評を書きつけている。色の扱いは称えたが、水の描き方には不満を並べた。和平は1803年に破れ、フランス軍の上陸を待つ空気のなかで、彼は自分の洪水を描く。1805年、官展ではなく、ハーリー街の自宅に開いた自前の展示室に掛けた。ロイヤル・アカデミーに出したのは1813年になってからである。40年近くたった1843年、彼はゲーテの色彩論を持ち出して、洪水の朝と夕をもう一度二枚の絵にしている。




