
Titian · PD
人間の堕落
作品情報
ストーリー
エバに実を差し出す蛇は、ティツィアーノの手にかかると頬のふくらんだ子どもの姿になり、下半身だけが鱗におおわれた、怪物というより天使の童子プットに近い。X線調査によれば、この生きものは最初の下絵にはなく、あとから描き加えられたものだという。制作は1550年ごろ、座るアダムと立つエバという構図は、ヴァチカンにあるラファエロのフレスコやデューラーの銅版画に着想を得ている。1585年にこの絵はスペイン王室のコレクションに入り、そこで、1628年に外交の使命でマドリードに滞在し王の所蔵するティツィアーノを学んでいたルーベンスが模写した。その模写はいま、原作と同じプラド美術館の、いくつか先の部屋に掛かっている。




