
Pierre-Auguste Renoir · PD
モンマルトル、コルト通りの庭
作品情報
ストーリー
1876年、モンマルトルの丘の上はまだ半ば田舎だった。風車があり、菜園があり、雨が降ればぬかるむ小路が、パリの屋根のすぐ上に広がっていた。その春ルノワールは、コルト通り12番地の古びた家を借りる。描きたかった野外のダンス場「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」のすぐそばだったからだ。家の裏の荒れた庭が屋外のアトリエになり、この縦長の画面がそれをとどめている。草と蔓のもつれのなかで、赤いダリアが燃えるように咲いている。1877年の印象派展で、ある批評家はまさにこのダリアに目をとめた。同じ夏、この同じ庭で、彼は「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」やぶらんこの男女を練り上げていった。コルト通り12番地のその家は、いまモンマルトル美術館になっている。




