
Henri de Toulouse-Lautrec · PD
ジョッキーたち
作品情報
ストーリー
1882年、ロートレックは17歳から18歳になる年をむかえた。その3月、彼はパリでボナの画塾に入っている。それまでの四年間、絵の手ほどきをしていたのは、父の友人で馬の絵を得意とした画家ルネ・プランストーで、耳の不自由なこの人のそばで、少年は馬ばかり描いていた。
画塾に入ったあと、彼の画面から馬はほとんど消えていく。モンマルトルと夜の街が主題になるからで、この競馬の絵はその最後の時期にあたる。
ティッセン=ボルネミッサ美術館の解説は、これをロンシャンやオートゥイユの大競馬場ではなく、地方の紳士たちの草競馬と読んでいる。手がかりは、走っている一匹の犬と、胴が不自然に長く伸びた馬たちである。雨をふくんだ雲が空をふさいで逆光をつくり、影はこちらへ向かって落ちている。




