聖母の誕生

聖母の誕生


作品情報

アーティスト
「使徒分遣」の画家
制作年
1492
技法
トウヒ材の板絵
寸法
78.5 × 73.5 cm

ストーリー

聖母マリアの誕生は聖書には書かれていない。最も古い記述は2世紀の終わりごろの文書で、その冒頭でマリアの父ヨアキムは大変な金持ちだったと紹介される。中世末期の画家たちはそれを文字どおりに受け取った。1490年から1495年ごろシュタイアーマルクで描かれたこのパネルでも、出産の場は画家の時代の裕福な家の寝室になっている。緑のカーテンの寝台で、赤い掛け布の下に身を起こしたアンナが両手を上げる。髪を背中に垂らした若い女性が差し出す赤子は、もう緑の小さな服を着て、光輪をいただいている。寝台の端では、節のある杖を持ったヨアキムが手を上げている。ゴシック風のアーチを彫った小卓の上にはガラスのコップと柄の付いた小鍋、背の高い杯が置かれ、寝台の下の模様入りのタイルの上には室内履きが一足脱ぎ置かれている。

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