
Vincent van Gogh, The Parsonage Garden at Nuenen, 1884. Wikimedia Commons. · PD
ニューネンの牧師館の庭
作品情報
ストーリー
1884年、ゴッホはオランダの村ニューネンで、牧師である父の家に身を寄せていた。まだ明るい南仏の色を知る前、暗く土くさい色で身近な風景を描いていた時期だ。この絵に描かれるのは、その牧師館の裏庭。葉を落とした木々の間を、黒い服の人影が歩いていく。冬枯れの庭に、教会の塔が低く覗く。地味で静かな、初期ゴッホらしい一枚である。ところがこの絵は、2020年の春、思わぬ形で世界の注目を集めた。感染症で美術館が閉じていたさなか、貸し出し中のこの作品が何者かに盗み出されたのだ。3年あまり行方が知れなかったが、2023年にオランダ国内で無事に取り戻されている。




