
Titian · PD
医師ジャン・ジャコモ・バルトロッティ・ダ・パルマ
作品情報
ストーリー
1515年ごろ、ティツィアーノは三十歳を目前にして、ヴェネツィア絵画の頂に少しずつ独り残されていく。ジョルジョーネは1510年に世を去り、老いたジョヴァンニ・ベッリーニも1516年に亡くなろうとしていた。その頃に描かれたのがこの半身像で、暗く何もない背景が、顔から気をそらすものを一切退けている。描かれた人物は、パルマに生まれヴェネツィアで開業した医師ジャン・ジャコモ・バルトロッティとされ、言い伝えでは画家自身の主治医だったという。落ち着いたまなざしと手は、ごくわずかな手立てで人柄をにじませる肖像画家のものだ。画布は88×75センチ、ウィーンの美術史美術館に収められている。




