
Anton Chladek · PD
詩人イェナキツァ・ヴァカレスク
作品情報
ストーリー
描かれているイェナキツァ・ヴァカレスクは、18世紀のワラキアを代表する詩人であり、最初のルーマニア語文法書を著した学者でもあった。ただし彼は1797年に世を去っており、この肖像を描いたアントン・フラデクが本人に会うことはなかった。中欧に生まれたフラデクは、19世紀前半のブカレストで細密な肖像画家として働き、過去の人物を残された似姿や言い伝えをもとに描き起こした。つまりこれは、生きた顔を写したのではなく、後の世代が思い描いた詩人の姿である。フラデクの工房には、少年時代のグリゴレスクも修業に通っていた。

