
Patrice78500 · CC-BY-SA-4.0
バイの丘から見たセーヌ川
作品情報
ストーリー
1943年3月12日、ドイツ占領下のパリ。この穏やかなセーヌの眺めがオテル・ドルオーの競売にかかり、36万1000フランで落札された。同じ月にパリの画商ラファエル・ジェラールが42万3000フランで買い取り、年内にはベルリンのヴォルフガング・クリューガーという買い手のもとへ、85万フランで渡っている。シスレーがこれを描いたのはその62年前、モレ=シュル=ロワンから数キロの集落ビィを見下ろす斜面からだった。1880年にこの土地へ移り、そのまま離れずに暮らした人である。署名は二つあり、画面の左下と右下に入っている。絵は戦後に回収され、1950年にルーヴル美術館へ移管されたが、持ち主は今日まで名乗り出ていない。フランスはこれをMNR 210 bisという番号で保管している。1933年から1945年までの来歴が欠けている作品に付けられる印である。2010年からアンジェの美術館に寄託されている。




